「何気ない会話の中でも・・・」

 

　私は札幌カウンセリング学習センターで過ごす時間が大好きです。その理由のひとつに、私と参加者の間で、お互いを大切にしていると感じられる瞬間が多いことがあります。

 

　土曜日の学習会は14時からなのですが、私は13時を過ぎた頃にセンターに到着する様にしています。私がセンターの部屋に入ると、既に若狭先生やセンター事務局メンバーが部屋に居て、それぞれに事務局の業務を行っています。

 

　その流れの中で、その部屋に居る皆さんが何気ない会話をしている場面が多くあります。内容は、家族や飼い猫のことや今話題のシャインマスカットを食べた話しなど様々です。

 

　皆さんがやりとりをしている場面に身を置いてみて感じたことがあります。それは、何気ない話題のやりとりでも、相手に対する積極的な関心を基に、話している人の言葉を丁寧に聴いて受け止めているということでした。そしてその会話の流れから、「人ってそういうものなのかも・・・」という様に、日々学習している内容に繋がっていく様な流れになる事も多くあります。

 

　学習会が始まる前の時間から、既に相手に添うという学習が自然に始まっている感覚なのです。「ハイ、学習会スタートです。相手に添って聴いてください・・・」という形が無くても、「相手に添って聴く」が自然と出来ているこの場は本物だなぁ・・・と、感じる瞬間です。このやりとりを聴いているだけでも学びになるし、その場に身を置いている自分が心地良い。そのため、私は学習会開始の30分以上も前からセンターに足を運ぶのでした。（徐々にセンターに着く時間早くなっている・・・）

 

2021.11.11　（成）