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2022/12/15

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 71

「福祉事業所での職員研修グループワーク」

 

私が勤務する福祉事業所では、札幌カウンセリング学習センター代表の若狭恵美子が作成した書籍を使用して、職員グループワーク研修を月に1回行っています。実施回数は36回を超え、開始から3年が経過しました。グループワークでは、参加している支援員がサービス利用者との関係の中で抱える悩みだけではなく、自分の仕事のやり方・家族関係の事など様々な話題が挙げられます。

 

参加者から出てくる様々な話題に対して、話す側・聴く側のどちらの側に今の自分が居るのか等を意識してもらいます。聴き側は、聴いた話をそのまま聴くという事を意識してもらいます。話している人の話を聴いていて、わからないところがあれば言葉にして話している人に確認してもらう等、カウンセリングの基本をその場所で体験してもらいます。

 

その様な関係を持っていると、時に話している人が涙される場面などもあります。また、話している最中に「はっ」と、話している人の中から新しい気づきが湧いて来る場面もあります。グループの後半では、若狭代表が作成した書籍を参加者皆で読んでいきます。不思議な事に、書籍に書いてある内容が、その日のグループワークで起きた流れと重なります。書籍に書かれている事はカウンセリングの理論なので、その日のグループワークで起きた流れを理論につなげてファシリテーターの私が説明していきます。体験して生きて在るところが理論と統合されていく過程です。

 

福祉や医療に関わる人は、職員間・利用者との間で抱える悩みを発散出来ずに疲弊している方々も多く存在します。職員研修が必要と感じている管理職の方々、人との関りの質を向上させたいと思っていたり、疲弊している自分の気持ちを楽にしたいと思っている方々など、当NPO法人札幌カウンセリング学習センターをご活用ください。

 

2022.12.8 (成)