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2023/03/15

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 77

「共に過ごした時間」

 

平日の昼間、仕事の昼休み中に私のスマートフォンに電話の着信音が鳴りました。着信の相手を確認すると、私が以前勤務していた病院でお世話になったAさんからでした。普段連絡が来る事の無い相手からの着信に、私は「何だろう・・・」と、電話に出ました。

 

私が電話に出ると「元気かい?・・・俺、来月で仕事の契約期間終わるんだけど、なんか俺が出来そうな仕事ないかい?何でもいいんだ・・・」と。私はAさんと電話で数年に一度話をする事はありましたが、実際には10年以上顔を合わせていませんでした。Aさんに年齢や現在の勤務先での仕事の事などを聞きました。Aさんは76歳で、札幌から毎日遠方まで車で通勤しているなどの情報を聞きました。

 

私はAさんと話をしながら、Aさんと共に病院で仕事をしていた頃の事や、当時Aさんと時間を共にしていた時の感情などが思いめぐってくる様な感覚で居ました。Aさんは当時管理職であり年齢も私よりも上で人生経験豊富であるにもかかわらす、説教の様な教えをする事もなく、若い職員と一緒になって活動するなど気さくでジェントルマンというイメージが私の中でありました。

 

私は自分が勤務する会社でAさんが活躍できる場面が無いか聞いてみる事としてAさんとの電話を終了しました。私の中で「Aさんが活躍できる場面が無いか?自分に近いところで一緒に仕事がしたい」という思いになるのは、以前からのAさんと私の関係性から湧いてくるものだと感じました。だって、こういう風に話が来る事って案外あるんです。ただ、元々の関係性が良くなければ、私が積極的に行動に出るという流れにならない事もあります。

 

Aさんの人柄もあっての事と思いますし、やはり、自分がやった事(ふるまい)は自分に返ってくるものなのだと改めて感じました。私も年を重ねた時、Aさんの様に「あの人とならまた一緒に働きたい・一緒に時を過ごしたい」と思ってもらえる人でありたいと。

 

2023.3.7 (成)