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2021/05/08

ちょっと一息 33

コンビニエンスストアでの出来事

 

 私はお店で買い物をして、会計が終わった後、レジを担当してくれた方に「ありがとう」と言ってお店を出てきます。それは、お店の方が先に「ありがとうございました。」と言われることに応答しているのもあるかもしれませんが、自然に出てくる感謝の気持ちを私からも伝えたいからです。

 少し前になりますが、とあるコンビニエンスストアでの出来事。いつものように商品をカウンターへ持っていき、これまたいつものように店員さんがバーコードを読み取り、値段を教えてくれた後でお金を渡そうとした時に、いつもとは違う対応…「こちらでお願いします。」と言われギョッ⁉としました。新しいセルフレジの導入です。

 今の時代に添っていると思われるその最新機器は、支払い方法を自分で選択し、支払いを済ませるというもの。店員さんに見守られながらなんとか支払いを済ませ、カウンターにそのまま置かれている商品を受け取りながら、「ありがとう」と言ってお店を出てきましたが、なんだかモヤモヤした気分。

 このモヤモヤ、「ありがとう」と口では言いながら、その時、感謝の気持ちはあまり湧いておらず、逆に「あのレジ何?」の方が強かったからだと思いました。お店が悪い訳ではありません。私の中で、これまでとの違いに戸惑いが大きかったということです。会計は「その機械で勝手にどうぞ」って言われたような(実際はそのような言い方ではありませんでした。)気がして…『コンビニの会計もセルフの時代?』『初めての機械に不安』『もたもたして恥ずかしい』『欲しい商品は売ってもらったので感謝』等々…どうやら、自分の中には、『感謝』もあったけど、それ以上に沢山の感情が交錯しており、それ故、言葉にした「ありがとう」は、その時感じていた気持ちとは少し違っていて、モヤモヤも残ったようです。

 使い慣れている言葉でも、自分の感情と言葉がぴったり合っている時と色々な感情が複雑にあるのに取り急ぎその言葉を口にした時では、発した後に残る気分には随分と差があるようです。

今ではその機械にも慣れてきたので、そのコンビニでも自然に「ありがとう」が言えるようにもなってきました。

2021.5.5 (N)