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2022/09/22

ちょっと一息 66

道東出身の主人から「友達に会いに釧路へ行こうと思っているけど一緒に行く?」と聞かれました。

私も知っているその友達に、『久しぶりに会いたい!』と『2人で会いたいのではないか?』という二つ想いが出て来たので、それをそのまま伝えてみると、「一緒に会える方がいい。」と言ってくれたので日程を調整しその日を楽しみにしていました。

出発日が近づいても、2泊3日の日程と釧路という情報しかないままだったので、私なりに予定を考えたりしていましたが、主人の思惑が分からないままだとホテルの手配など現実的な処で支障をきたしそうなので、尋ねてみました。

すると、主人の中では既に完璧なスケジュールが出来上がっていたようで、釧路では、義姉の家に泊めてもらい、知床を周って稚内まで行く予定でいるとのこと。釧路を基点に色々周るのかな?と勝手に想像していた私は、知床・稚内という地名に驚き、さらに続いた「稚内のホテル探して予約しておいて」という言葉に、なぜこの間際のタイミングで…とあきれてしまいました。

「まとまった休みを取って、一緒に旅行するのは久しぶりだから、行ったことがない所へ行きたい。知床とか稚内とか行ったことある?行きたい所ある?」

前もってその言葉が聞けていたら、もう少し自分でも調べてみようかな…という気持ちになったのかもしれませんが、そんな気分にもなれず、この時点で私はこの2泊3日を『運転手の気まぐれミステリーツアー』と名付け楽しむことに決めました。

1日目、暗いうちに出発し、9時前には釧路へ到着。友達、義父、義姉それぞれと久しぶりに一緒の時間を過ごしました。

2日目、6時半には義姉の家を出発し、義母のお墓参りをしてからいざ知床へ…知床国立公園、オシンコシンの滝、オホーツクラインを爆走して稚内にたどり着いた時には日が暮れていたので、観光は明日となりました。

最終日、稚内を観光し、オロロンラインを走って、美瑛の青い池を周り自宅へ。帰る途中のサービスエリアで到着予定時刻が1時間を切ったのを確認した主人は「俺、もう運転頑張らないって決めた!」と突然の頑張らない宣言。何も言ってなかったけど、頑張っていたんだよね…。それもそのはず、『運転手の気まぐれミステリーツアー』は数々の逸話を残し、走行距離は約1,600Km。よく走ったものです。

ドライブ中に出会った野生動物。丹頂鶴の美しさに魅了され、キツネや鹿は車通りを確認しながら道路を横断する現場に何度も遭遇、ゆったりと道路沿いを散歩しているかの様にみえた2頭の子熊兄弟を発見した時には驚きました。

その時々で遭遇する様々なことに「あ~でもない、こ~でもない」と車中会話が途切れる事がなく過ごした私達。非日常を満喫した時間でした。

家へ帰ったとたんに、一緒に居ても特に会話をするでもなく、いつもと変わらない日常へ……こんなに急速に戻るもんかね…これもまた面白いもんだなぁと旅の後も心の動きの味わいは続きました。

2022.9.15(N)