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2015/01/01

出張カウンセリング・・・北海道共伸特機株式会社様<札幌市東区>

出張カウンセリング・・・北海道共伸特機株式会社様<札幌市東区>

障がい者協働事業所の設立に伴い、障がいをお持ちの就労者の方々、職員の方々のカウンセリンを定期的に行っています。



若狹惠美子


26年度も新しい出会いが沢山ありました。その中でも、事業所様とのご縁は、特に考え深いものがあります。北海道共伸特機(株)様が障がい者協働事業所の 設立と同時に、当センターにも声がけをして下さいました。10月から月2回、職員の皆様や、雇用されている障がい者の皆様のカウンセリングをさせて戴いています。事業主様の「人を育てていきたい。次に続く若い世代を育てていきたい。」と言う熱意が言葉と共に届けられ、当センターの、私の、思うところと重なりを感じさせます。また カウンセリングを学んでいる方々に対しては、体験学習や実践活動の『場』として利用できる等の理解を示してくださり、『共に育つ』が動き出しつつあります。年明けには職員の皆様の継続的な研修会等を・・・と考えています。

この企業様との橋渡しをしてくださったのは、私が16年度に、ある専門学校でカウンセリングの講義を持っていた時の学生さんです。彼は専門学校卒業後、札幌市内で障がい者活動支援の仕事を精力的に心込めて行っていました。本年度函館市に、かつて同級生であった友人2名と共に、社会的弱者と呼ばれる方々が安心して労働・自立生活をおくれる様にと、支援し共に活動する法人を設立されました。その挨拶と報告だったのでしょう、私共のセンターに顔を見せて下さった折、「職員の人達の給料を支払うのが先決で、自分達のは、後回し・・・」と言っておられたその言葉が、今でも少し切なく残っています。彼は、北海道共伸特機(株)様にもデスクがあり、毎月お目にかかっています。


自閉症の○○さんは、深くて黒く大きな瞳で、じっと私を見つめて下さいます。「仕事はいかがですか」「仕事・仕事・仕事」「仕事・楽しい・仕事・楽しい・ 仕事・楽しい」言葉のやり取りを超えて関係の中で、行き来するものがあります。私自身の中に湧き起る様々な感情に出会います。曖昧な揺れ動くものが、諦かになりながら確かなものになってゆく・・・そのような自分を味わっています。


センターの動き・役割も、ここ20数年の間少しずつ変化してきました。これからどのように変化しながら、どのような役割をしていくのでしょうか。
『共に生きる』を通して、『自分に出会う』『自分を生きる』『自己自身になっていく』場を戴けたことに、大変感謝しております。


26年12月10日筆