この度 函館市内に事業本部を構えているNPО法人様からお仕事をいただきました。新しく始まった事業に関わる職員の皆様にカウンセリングの学びを‥‥とのことです。( 数年前にも同事業所様の支援員研修をさせていただきました。)
一般就労に向けて前段階の準備を行う事業とのことで、対象となる皆様は生活の困窮を抱えて居られたり、障害有無のグレーゾーンの方々、引きこもりの状態が継続している等の状況を抱えています。心の内に寄り添って傾聴してくれる支援員さんとの出会いをとおし、希望を伴った前向きな日々になることを強く願っている処です。
お一人お一人の細やかな把握と居場所づくりをと、事業が始まっています。第一回目の研修が、5月27日に行われました。当センターからは、研修を担当する3名が出向きました。研修会では現場での配慮や今後の活動の方向性や様々な模索、それに伴った多くの事務処理等の話が出てきました。
限られた研修の回数や時間の中で、最大限お伝えしたいこと、共に深めていく関わりとは…と、こちらも考えを巡らせつつ、支援員の皆様の心の安定を保つことと、思考と感性を磨き広げていかれる関わりができればと考えているところです。
福祉事業に真摯に向き合いつつ、日々ご自分の人生を創り上げておられる皆様とご一緒出来ることは、とても幸せでありがたいことです。一人の人として豊かになる大きな機会をいただきました。
私達は価値観も感じ方も全く違っています。更には生きていると、今迄に体験したことが無いほどの困難に出会います。思い通りにならない様々な体験は、脅威となって不安が全身を包みます。その不安や苦しみは自己自分に対して、とても大切な問いかけであると理解しています。自分が越えなければならないことです。別な方向から観ると、人間的に大きくなっていくことができる絶好のチャンスであるといえます。その様な時には、自分を客観視できる場を創ってくれる他者との関係が役に立ちます。カウンセラーはその関わりの場を持たせていただきます。
(若) 2024.5月29日 筆