野球の国別地域別対抗戦第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が行われ日本代表チームは世界一と、とてつもなく輝かしい成績を残し戦いを終えました。全国民がと言えるほどの関心と応援の中、その期待を遥かに超える活躍と感動を与えてくれました。コロナで閉塞状態だったここ数年、マスクの規制も緩やかになった時期と重なって、こころの解放が一気に起こり、まさに待望の春が来た状態です。代表チームの皆さんお疲れ様でした。何より 有難うございました。
それにしても栗山監督はインタビューの度に、一貫して選手の皆さんを『信じています』『信じて…』と何度も言葉になっておられました。監督として決して選手より前面に出ることなく、どのような状態であっても戦う主役は選手であると、信じることに揺るぎがなく支え続けた采配や態度は強く心に残るものでした。 『 選手を信じる。信じて。と自分自身に言いきかせ確認しつつ、何よりもその自分を信じて 』 と私には聴こえ伝わってきていました。ご自分の役割を全うしながら信じて待ち続ける心中は想像することもかないませんが、いかほどのものでしたでしょうか。
『信じる』を少し考えてみました。 『人が言う』と書きます。『言うは言葉』人は心にもないことを言葉にすることもあります。その場しのぎの取り繕う言い方もできます。言うことと行動が違うことはよくあることです。言葉として表現されている上辺や考えは信じられないことも多々あります。では何を人は言いたがって何を信じるのか … 表面的な言葉ではなく … 直接言葉にすることができないその言葉を生み出している『魂の働き』『言霊』『生命体の働き』に行き着きました。まさに環境の中で社会性を持って前進しようとする力、持てる力を最大限表出させようとする力です。
間違いなく全ての人に備わっている力。
その力をどの様に表現していくかは人それぞれ。
相手と共に育ち伸びていく関係は、数知れずありますが、職場・教育機関・家庭等日常のどの様な人間関係にも当てはまる大切なヒントの一つを、栗山監督は身を持って示してくださったと思っています。
テレビでは甲子園球場で行われている第95回選抜高校野球の様子が映し出されています。
(若)2023年3月24日 筆