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2022/10/22

ちょっと一息 68

ドラマを観ていて気づいた事

 

ドラマを観ていて、その世界にどっぷり浸かって泣いたり笑ったりと楽しんでいる時もありますが、ドラマのシーンやセリフに触発されて自分が子供だった頃の事や子育て中の事など、これまでの色々な事が思い出されて涙になっていることがしばしば起きます。その涙は単純に悲しいとかではなく、ひと色ではない複雑な感情が合わさっているようです。

そんな自分にふと気づいた時、それはもうドラマの話ではなく、自分の中で過去の自分を振り返っている時間だったなぁ…と思います。

ドラマには色々な楽しみ方があります。ドラマの制作スタッフの皆さんが、どの様な意図で作られているのかはさておき、観ているこちら側では自分の範囲で勝手に受け取り、色々な心の動きになっているので、同じドラマを観ても感じ方は人それぞれ違って当然ですし、その感じ方を正しいとか間違っているとか、どちらかに合わせなくてはならないというものでもありません。

画面から流れてくる映像を観ていて、その時に感じて動いているのは、間違いなく自分の中で起きていることです。それを周囲と比較して『良い』『悪い』と判断したり、合わせようとすることで、自分が感じた気持ちを味わうことから遠ざかるのは少し残念な気がします。

「私はこんな風に感じたよ。あなたはどうだった?」と語り合うことで、お互いが気付かなかった処に気づいたり、楽しみ方の違いが見えてきたり…一人で見るよりもずっと楽しみが広がる時もあります。

 

場面を観て、セリフを聴いて、私は今、このように感じている。そのように感じる自分なんだなぁ…と味わってみる。いつも同じではなく、刻々と変化している…そんな自分に出会うことを楽しむ機会が以前より増えてきました。

2022・10・19(N)