少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。
🙂 聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ
学習会でのひとコマ
29年8月
Aさん
話を傾聴しているつもりなのだけれど、深まっていかない。事柄だけ、どんどん進んでいって流れていく感じがします。
Bさん
今 自分も聞いて貰ったのですが、どんどん話は出で来るし、言えてはいるけれど、深まっていかない…。Aさんがおっしゃっているように、深まっては行かない感じがします。
Cさん
何が違うのかしら…話し手が、深まっていく聴き方と、流れて言ってしまう聞き方と…。
Bさん
日常のおしゃべりと変わりないような感じがして…。
Aさん
できるだけ気持ちを聴いて、応じていくことが、できるようになったのだけれど、
Cさん
難しいよね…。相手の話に付いていくだけで精一杯だったりして…。
🙂
なかなか、今も話が流れていく感じがしていますね。ところで『深まる』って? 皆さんの個々の『深まる』の処が、私には、よく分からないのですが…。
Aさん
うーん簡単に使っていたけれど、考えたことなかったです。うーん そう言われると深まるって何だろう。 表現することが難しい…。 言葉にはならないけれど、何かこの辺(胸のあたりを軽く押さえながら) モヤモヤしている感じがします。 言葉になるような、ならないような…。
🙂
たった今 モヤモヤしている感じ…とか、言葉になるような、ならないような…と言葉になっている…。 うん自分を観ている…。
Aさん
そうです。立ち止まって自分を観ている感じです。言葉を探している感じ…。
Bさん
今 なんだか Aさんが深まっていく感じが伝わってきています。
Aさん
そうですよね。立ち止まって自分を観る…その声がけ…応じ方…?!…
🙂 『深める』と言う言葉で言い得る処があるとするならば、言葉になっているその体験の世界を観て、言葉にしていくプロセスと理解しています。それが出来、かつ分かり得る人は本人のみです。自分で自分を観る…客観視する。自己洞察と言う言葉で表現することもあります。
カウンセラーは、クライエントさんの様々な話し言葉や、身体言語等を手掛かりにしていきます。クライエントさん自らが自分の心を傾聴し、それを言いたくなっている、その心の動き(心理)を、客観視できるよう、援助する相互の人間関係の場を創っていきます。
しかし 客観視と言う言葉を覚えたからと言って、自分が自分を客観視できるようになるわけでも、相手の客観視に手伝うことができるようになるわけでもありません。行なってみると、考えているようには、なっていかないし、考えてできるものではない、ということがはっきりしてきます。
『 修 行 』の言葉がやって来ました。