60歳からの談話室 コモンルーム《ひだまり》
他のカウンセラーが担当している60歳からの談話室 コモンルーム《ひだまり》 に時々ではありますが、参加させていただいています。3月21日に行われた会では、気力、体力、学ぶ意欲もまだありつつ、しかしやりたいことが見つからない、言いようのない焦りと虚しさ等、話題もこれからの長い老後のことになっていきました。何をしたら良いのか、行動するにしてもどうしたら良いのか等と模索しながらの聴き合いをしていると、少しずつ明確になってくるからおもしろい。
老後は、長く生きていると誰にでも等しくやって来ることです。残った人生を何とか充実したものにしたい。でも何をどうして良いか分からない…。 どうも人間には、行動しようとする時にその人なりの、これから先の具体の目標・目的がイメージとして描けないと、行動に繋がりにくいということが起きるみたいです。何がしたいのか、どう探すと良いのか、と言って考えているのではなく、何に自分が楽しいとか充実感を感じるか、とりあえずやってみると次に進めるのかもしれません。
何かを見つけたいと、あれやこれや言い続けることが、もしかして探している目標・目的なのかなぁと、感じてしまう人々に出会うこともありますが…。
家族や友人は自分と同じものに興味や喜びを感じているとは限りません。相手は相手の人生を全うするために生きています。自分以外の人に期待し求めるのではなく、其れとは別に満足し充実する自分の世界を持っていたいと考えています。
『納得するとは、理屈や思考の納得ではなく、感情の納得だ』といわれているけれど、その意味は年齢を重ねるほどに、理解できるようになってきました。知的にも体力的にも更には時代の流れにもついていけなくなってくるからこそ、最後に残っていくのは、理屈ではなく心の豊かさかもしれません。今迄の人生で得てきた人間関係の持ち方や、培ってきた様々な知識・技術等を次の世代に伝えていく … 高齢者の役割であり、あるべき姿なのかもしれません。
コモンルーム《ひだまり》は参加者一人一人が自由に語り合い、分かち合うことで心の成長や人間として完成に向かう、そんな社会貢献の場でありたいと願っています。
少人数で行っています。是非あなたも参加してみませんか。
(若) 2024.3.28 筆