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2020/06/15

こころの音色 ~日々の暮らしの中で~ 11

ネコと私たち夫婦の関係から感じる「育ち」

我が家には麦わらネコのミケが居ます。ミケは私たち夫婦が寝ている朝5時から「ミャーミャー」と声を出して、ごはんをせがみます。妻も私もそんなミケに対して「ごはんはまだ早いから待っていなさいね」と伝えます。しかしミケは「ごはんまだか」と言わんばかりに、押し入れのドアをガリガリしたり、居間中を走り回るなど活発な行動に出ます。妻も私もそんな行動に出るミケに根負けして、お皿にミケのごはんを準備してしまいます。ミケは美味しそうにごはんを食べます。翌朝もミケは昨日と同じく朝5時から「ミャーミャー」と声を出して、声を出してもごはんをもらえなければまた押し入れのドアをガリガリやります。その音で起こされるため、妻も私もミケに根負けしてごはんを皿に準備します。

この流れって、ミケと私たち夫婦の関係の中で強化されている。ミケは「ミャーミャー」「ガリガリ」やればごはんをもらえるという体験をする。だから、ミケは次の日も「ミャーミャー」「ガリガリ」やるんです。もしも私たち夫婦の対応が、ミケが「ミャーミャー」「ガリガリ」してもごはんを準備せず先の時間までミケが我慢する流れになったら、ミケの行動も変わっていく事も予想されます。

人間関係もお互いの関係性の中で体験したもので、その後の流れが出来上がっていきます。当センターの若狭代表が書いた書籍「講話と支援員研修の資料集」の中に「人は言われた様に育つのではなく、されたように育つ」という言葉が書かれています。まさにネコのミケは、私たち夫婦にされたように育っています。別な角度から見ると、愛情をかけたところも伝わって、されたように育っています。(成)