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2007/11/14

おにいちゃん

私のよく利用する地下鉄駅は、東豊線栄町です。始発駅なので、車両がホームに入って来てから発車まで、他の駅よりは時間があるナとは思っておりましたある日、時間的にあまり乗客がなく、20名位でした。
そこへ丸々太った女の赤ちゃんを、左手に抱っこして、右手に大きい布の旅行鞄を持った、20代後半の女性が息を切って乗って来ました。
そうして今自分が下りてきた階段の方に向かって「おにいちゃん、早く早く、ここだよここだよ」と。
アナウンスが、「9時50分○○行きは、間もなく発車いたします。」と。
「おにいちゃん、何をしているの早く早く、おいていくよおにいちゃん」ありったけの声で叫びました。
ドアが閉まるのと同時に転げるように入って来たのは、4才位の男の子です。
背中にリュック、左手に引きずるような紙袋、そして右手にはおかあさんとおにいちゃんの(自分の)雨傘でした。
やっと座った男の子におかあさんは
「いやあー、おにいちゃん乗れなかったらどうするのさ
お土産もなんにもやれないしょ、傘がなかったら濡れるっしょ」・・・・・・・と。
・・・・・・・しばらくして、ポツンと「ぼく、おにいちゃんやめる」・・・・と。

T・Y