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2009/11/20

エンカウンターグループ研修会 感想 1

エンカウンターグループ研修会を終えて

 

以前、私は・・自分が思い込んでいた自分を、他人に感づかれないだろかと、 言葉を出す前にはいつも相手が私の言葉をどう受けるのか・・?内側にある素直に感じた気持ち、何も言いたくないという気持ちや・・一瞬にそれら沢山の考えを抱え込んでしまい、感じたままというよりも頭で考えてから口に出していたので、自分でも何が言いたいのか解らなくなって、出てきた言葉に本当の自分の気持ちを自分でも感じれずあまり自信が持てない。 思ったままに話したとしても、相手も自分も困らせる厄介な自分が表れそうで、感じたまま話した言葉を拾い上げて貰えることに怖さを感じていました。 自分を受け入れるとか、理解する。 そういうことは学習を続けていくうちに、いずれ解る時が来るだろう・・そのように濁して、自分を知り理解して受け入れる事、 「自由にかつ深く自己自身であり、彼の現実の体験がその自己意識によって正確に表現される」(伊東 博著 カウンセリング概論42P引用) といわれるカウンセラーの大切な条件の一つである自己一致、純粋性の所を私自身の課題として抱えたまま、私は研修会に対して、「楽しみ」の気持ちとは離れた途中半端な、不安一杯の気持ちで初日を迎えました。

 

一日目、沈黙からのスタートに、私は「なぜ先生達は何も話さないのかな? 自己紹介とかをするのかと予想してたのだけど・・」と思いました。時計を見ても時間はなかなか進みません。永遠と感じられる沈黙の中、□□さんの勇気の込められた自己紹介の後、○○さんの発言があり、◎◎さんの正直に感じられた言葉。私はみなさんの言葉に勇気があるなと感じました。自分に飲み込まれそうな沈黙をどうする事も出来ない自分に不甲斐なさと情けなさを感じていたからです。 そしてその後、度々流れる「沈黙」と出席者の方の少しずつの発言に、だんだん私は「この沈黙は永遠に感じるほど止まっているのではない、進んでいるんだ。」と感じられる様になりました。 ○○さんのお話に、自分の心臓の音の大きさに動揺しながらも勇気を出して声に出して見ました。○○さんがせっかく出した話がぽとりと落ちてしまうのを○○さん自身が残念に感じているところが聴こえてきて、私もそう感じたからです。 私は自分が何を話したか全て覚えてはいませんが、声を出してみると以外に簡単な事に気が付き、嬉しくなりました。それを機にどんどん話せると良かったのですが、緊張や不慣れさからはまだまだ解放されず、悔しい思いでした。 ですが、一日目の終わりには「沈黙」という時間に対する今までの「気まずい」「落ち着かない」「居心地が悪い」等の印象から、「自由にその瞬間の自分の気持ちを感じる、それを表現したいか、見つめていたいかが出来る。」「見守られている」「言葉に出来そうか、を待っていて貰えている。自分も誰かの言葉を待っていたいと思える」という印象へと変わりました。私には大きな収穫です。

 

二日目になると出席者の顔ぶれが変わり、皆の座った位置の変化、一日目を経験した事で少しだけ慣れた様な事もあってか、初日とはまた違って流れる沈黙に「四日間、それぞれ違った雰囲気になりますよ。」と、先生がおっしゃっていた言葉を実感しました。 私はその日、☆☆さんの自分と似ている様な内容のお話を、自分と重ねない様に・・の所ばかりに気を取られながら聴いてしまっていました。お話を、解りやすく流暢な印象から上手で羨ましく感じました。その気持ちを話して、先生から私の所について尋ねられた時、なぜか私は自分の心の底にあるフタに手を掛けられた気がして、とっさに何も言えなくなりました。 今思うと、その時掛けられた手というのは「先生の手」ではなく、「自分の手」だった様に思えます。自分で自分の内側を開きたいと動いたのかと思います。その時の会話を所々しか覚えていませんが、泣きたくないのにコントロールも利かずただ涙が止まりませんでした。 その時、先生が気持ちを尋ねてくれて、私は「怖いです」と言えた時、はっきりとは解らないのですが、自分の内側の形が変わった様な気持ちになりました。 ただ、先生の尋ねられた言葉により私が泣いてしまって、先生を困らせてしまったのではないかと、今でも申し訳なく思います。 その日から三日目にかけて、心の中に湧いてくるいろいろな思いや感情が今まで以上にはっきりと感じる様になったのか、とても私の心の中はうるさく感じていました。他の方のお話に先生達や△△さんの聴く姿勢、参加者の方々の言葉から、 湧いてきた気持ちを伝えてみたり→聴こえてきた言葉を確認してみる、自分が感じたところを声にしてみる→使われた言葉と自分の使っている言葉の違いを理解し、相手の持つ意味を尋ねてみる。そのようなエンカウンターの場でしか体験できない、大切な所が聴こえてきて心に染み入る様でした。 最終日、気持ちが落ち着いた私は、自分が感じたままを少しですが声に出せたと思います。そして、相手から聴こえてきた言葉に関心が湧き、尋ねたい気持ちから言葉に出来た事を経験してみて、以前学習の時間に教えて頂いた「相手の言葉を味わうように、大切に聴く」事に、相手の言葉の持つ意味の深さから、その気持ちを感じ伝え、尊重したい気持ちを体験させて頂けたと感じ、有難く、嬉しい気持ちになりました。

 

エンカウンター研修会に参加して、今までに学習した事の意味を深く知り体験できる機会であったと実感し、私はこれから沢山の方の言葉に積極的に出会い、体験していく事が必要で、またありがたいと思える時間を経験できる様に学習していきたいと思いました。

 

N・M