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2013/02/01

中学生来所・13

今年も札幌市内の中学生が、授業(インタビュー活動)の一貫として来所されました。カウンセリング事業に興味・関心を頂き、また直接お目にかかってお話ができる機会を持てますことを、大変うれしく思っていま す。
時間が正味一時間程度なので、事前に質問内容に、お返事を書かせて頂きました。
お返事の内容は、あくまでも作成日の思いや考えであります。

(代表 若狭恵美子)

質問13 相談を受けたときの対策は?

『相談』と『カウンセリング』では目的や目指すところが違います。
相談では、困っている人のかわりに何かをやってあげるとか、やり方を教えてあげる(アドバイス・指導等)とか、周りの機関や関係者に働き掛けていく等が行われます。
一方カウンセリングでは、悩みを抱えたその人の個人的な世界を、できるだけ相手の内側から理解していこうという、心理療法です。自分の気持ちに気付いたり、確認したりする中で自分で決定していけるように、心の成長を支えることが目的です。
私が大切にしていることを述べさせて頂くと、対応策と言うより、人間尊重ということです。姿・かたち・感じ方・考え方・行動の仕方は、絶対に一人一人違うということです。違うからこそ、その違いを違いとして認めながら、関係の場を持たせて頂いています。このことは、何もカウンセリングの場だけではなく、日常の生活そのものの人間関係にも、当てはまることです。
また人との関係は、多かれ少なかれ、お互いがお互いに影響を及ぼしています。今こうして質問を頂き、それに応えていること自体も、皆さんの気持ちや考えに影響を及ぼしていると言うことです。カウンセラーとして研鑽を積むのはもちろんのこと、一人の人として自分自身の『人間成長』を目指しつつ、自分の人生を大切に生きたい、といつも思っています。