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2015/03/15

学習会でのひとコマ 17

小人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。

かお 聴き方講座講師 若狭のコメント及び声がけ


2月×日

問題を持つとか、悩むということについて学習会の中で話題になりました。

かお 私達は絶えず新しい時を生き、新たな出会いがあり、問題を持ったり、悩んだりしています。
悲しい・苦しい・怒り・妬み等々の不快な感情が湧き出てきて、「相手が悪い」とか「そうできない私が駄目だ」等と考え、苦しいから何とかしなくては、となっていきます。人間としては、当然と言えば当然の動きです。が別な方向からそのことを考えると、自分の今の力(人間的器)では、どうにも越えられない、人生のテーマ<題>を自分に<問>いかけている大事な時でもあることが分かります。人間として成長する大事な時を得たということでもあります。 しかし そのさ中は、苦しい、辛い、でなかなかそんな風に思えないのも、私達の現実の姿ではありますが・・・。

こんな風に考えることはできないでしょうか。

生まれた時、既に自分に与えられた荷物があり、それは、重くても誰かに渡したり、持ってもらったり、重たいからと言って下に置いたりすることができない、どう仕様もなく背負い続けなければならない荷物です。それらは、病気であったり、障害であったり、家族のことであったり、環境のことかもしれません。別れであったり、年老いていく様であるかもしれません。生きていく過程の中でさまざまな葛藤が起き、日々悩みに繋がっていきます。自分の中にどうしようもない 『何者か』を感じている人達は多いのではないでしようか。
その荷物が、一生変わらずにずっと自分が背負い続け、生きていかなければならないものだとすると、どうしたらその荷物は軽くなるのでしょ う。

そう荷物の重さではなく、自分自身が大きくなっていくこと。

荷物の重さに意識ばかりを向けて嘆いていくのではなく、自分の器を大きくしていくことに意識を向けていくこと・・・。
きっと現状や、事柄はちっとも変わらないのに、(相変わらず同じ重さの荷物なのに)自分が一人の人間として大きくなっていくと、楽になるのではないでしょ うか。
そして 自分が大きく成長するには、(器を大きくするには)他者との出会いが必要です。その出会いをどのような出会いにしていくか・・・。その関係からどのような 学びをしていくか・・・。受け取り、気づき、行動するのは、自分自身です。

健康的で共に育つ関係を、違いを違いとして認め合う関係を・・・。 持ちたいものです