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2019/04/15

学習会でのひとコマ 108

少人数のグループ制の学習会では、毎週聴き合い伝え合いが実践的に体験学習として繰り広げられています。

  🙂    聴き方講座世話人若狹のコメント・声がけ

 

学習会でのひとコマ 

2019年4月

Aさん   

 先日職場での出来事だったのですが、職員の対応の仕方にクレームが来たので、どうしたら良かったのか皆で話し合いが行われました。 (状況の説明がありました。) 結論としては、『余計な事は、言わない』と言うことになったのですが、その結論が、分かったような分からない様な曖昧な言葉で……。

 

Bさん   

 職場内での話し合いの状況とか、結論の話を聴いて、よくあることだなぁって思いました。

 

Aさん  

 そうなんです。『余計なことは言わない』って結論なのだけれど、それで分かったような気持ちになってしまう。だけど『余計な事』ってどう判断したらよいかよく分からない。難しいですよねぇ、一人一人基準が違うし…。

 

🙂

 『対応が悪い』とクレームを付けられた職員の処なんですが、相手の方との関係があったその時の心の動き…  相手を怒らせてしまうことを言わさっちゃったそこの処は、話し合いの場で聴くことができましたか?

 

Aさん  

 あぁー。 いえ 全然聴いていません。

 

Bさん  

 本人は余計なことだとは、全然思っていなかったかもねぇ。

 

Aさん  

 そうなんですよ。 相手のことを考えて言ったことでしょうから。

 

 

  <  🙂  >

  話を 『聞く』 には常に推測、憶測、判断、評価、忖度等が付きまとっています。言葉の定義づけが一人一人違うのに、自分なりに分かってしまい、皆もそうなのだと勝手に思い込んで、何の疑問も持たないことが何と多いことか。それも それぞれがそれぞれに … お互いに。

  双方が状況を言葉にして確認をしながら、伝わって来る感情を、受け留めたままに応じることの大事さと難しさを、いつも思い知らされます。